病院で行われる診察・検査

  • 問診:便秘症状をその他の症状や服用薬、既往歴など一緒に詳しくお聞きする。
  • 腹部と直腸肛門の診察。
  • 腹部の単純レントゲン写真・血液検査:問診や診察で疑われる病気によってはその日のうちに行うこともあります。
  • 大腸カメラ・注腸レントゲン検査 :腸を空にする前処置が必要なので後日に行います。
  • 排便造影:骨盤底の原因を詳しく調べる検査として、このような特殊な検査を行う場合もあります。

病院で出される薬の種類

一 般的に便秘に対して処方される薬は緩下剤です。

■『カマ、マグラックス、ミルマグなど』

酸化マグネシウム系と呼ばれる便を柔らかくする薬です。

腸への刺激性がなく穏やかな効き目のため毎日の服用に適してます。

1日の使用量が2グラム以内であれば便の硬さによって減らしたり増やしたり、自分で調節しながら服用して大丈夫な薬です。

■『ブルゼニド、アローゼン、ラキソベロンなど』

刺激性下剤と呼ばれ、腸の蠕動を刺激して便を出やすくする薬です。

慣れないとお腹がしぶる痛みを感じることがあります。

また逆に腸が慣れてしまうと下剤としての効き目が鈍くなることがあります。

従って服用量が次第に増える傾向があります。

習慣的に服用しないで、必ず処方される医師と相談しながら服用するようにしてください。

■『アミティーザ』

比較的新しい下剤として小腸からの腸液の分泌を増やし、自然に便を出やすくする分泌性下剤です。

刺激性下剤のような、お腹のしぶるような痛みを伴うことがなく、長期に服用しても効き目が悪くなることはありません。

服用後に吐気や下痢がみられた場合は、かかりつけの医師と相談してください。

他にも…

ビフィズス菌製剤や乳酸菌製剤などの『整腸剤(ラックB、ミヤBM、ビオスリー、ビオフェルミンなど)』『腸管運動調節剤(ガスモチン、ガナトン、セレキノンなど)』が、症状に応じて下剤といっしょに処方されることがあります。

下剤以外の治療方法(病院)

・『バイオフィードバック訓練』

骨盤に原因する便秘のなかで、アニスムスとか協調障害と呼ばれるいきんだ時に骨盤底に力が入りすぎて便が出せない人に対して行う排便リハビリのような理学療法。

・『手術』

直腸瘤や直腸重積と呼ばれる、いきんだときに直腸が変形して便が出にくくなる場合に行うことがあります。

・『結腸切除術』

まれですが大腸の蠕動が極端に低下している病気(結腸無力症)では行うこともあります。

便秘TOPページへ戻る