機能性ディスペプシア(FD)とは、「原因が不明であるにもかかわらず、慢性的にみぞおちの痛み(心窩部痛)や胃もたれなどのディスペプシア症状を示す病気」を総称している診断名です。
※英語表記functional dyspepsiaの頭文字をとって「FD」
このような機能性ディスペプシア(FD)患者様は、これまで「慢性胃炎」と診断されてきました。
慢性胃炎とは、胃に炎症がある場合の診断名です。
ですが、胃に炎症がない場合でもディスペプシア症状が出現していたり、その反対に胃に炎症があったとしてもディスペプシア症状が出現しない場合もあるのです。
これは、胃の炎症は必ずしも症状(慢性胃炎)と一致しているわけではないということです。
ですから機能性ディスペプシア(FD)は、慢性胃炎とは異なった病気なのです。