生理痛を和らげる日常生活でのセルフケア
■日常生活の見直し
生理を引き起こす女性ホルモンの分泌は、生活リズムの乱れに影響を受けやすくなっています。
分泌が乱れることにより、さまざまな生理トラブルを誘発したり、生理痛にも大きく関わります。
そのため生活リズムを整え、規則正しい生活を心がけることが大切です。
十分な栄養や睡眠を取って体調変化に備えてください。
■身体の冷えを撃退する!
身体が冷えると血行が悪くなります。特に骨盤内の血行が悪くなることで生理痛を悪化させる原因になります。
夏は、冷房で冷えすぎないように1枚羽織るものを常備、入浴は出来るだけシャワーではなく、お湯につかり全身を温めることをおすすめします。
●カイロで温める
使い捨てカイロや、お湯の入ったペットボトルでおなかや腰を温めます。
温熱作用で血液循環がよくなり痛みが和らぎます。
●足浴・腰浴
下半身の血液循環を改善することは、「生理痛」の痛みに効果的です。
・足浴:洗面器に41~42℃くらいのお湯を入れ、くるぶしまでひたして15~20分ほど温まります。
・腰浴:自分の心地良い温度の湯船に、みぞおちあたりまでつかり15~20分程度温まります。
どちらも額に汗をかくまで温まるのがポイントです。
■定期的な軽い運動
骨盤や股関節の周りの筋肉を動かしたり、足の付け根の筋肉を伸ばすことを意識してください。
日常、軽いストレッチや簡単な身体を動かすことをすることにより、血行促進を促す効果があります。
【腰を回す】
両足を肩幅に開き、腰に手を当て、円を描くようにゆっくりと腰を回します。
右回し、左回し共に各20回を目安に行います。
これにより骨盤をゆるめ、骨盤内の血の流れをよくします。
【足首の曲げ伸ばしをする】
背筋をのばしイスに深く座ります。足の裏を床につけ、かかとを床につけたまま、つま先だけを持ち上げ(5秒)その後、ゆっくりつま先を下ろし、今度はかかとを持ち上げます(5秒)。これを1日5~10回ずつを目安に行います。
■食生活の配慮
食べ物によっては生理痛の症状を悪化させる可能性があるものもあります。
日常生活で少し控え目にすることで、生理痛を和らげる可能性もあります。
イライラや情緒不安定の原因となる1つに、砂糖の取り過ぎが上げられます。
また脂肪分の多い食べ物(ケーキやチョコレート類など)も、ホルモンの代謝に関わる肝臓の機能を低下させるので注意が必要です。
冷たい飲み物やアイスクリームなどは、身体を冷やす原因となります。
またコーヒーに含まれるカフェインも身体を冷やす作用があります。飲み過ぎには注意してください。
ビタミンEを多く含む食品や、生姜、ネギなどの香味野菜は血行促進が期待できます。
またハーブティなどで、体の中から温めるのもいいでしょう。「飲む点滴」と言われる甘酒などもおすすめです。