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患者

30代・女性

来院

2018年1月

症状と来院理由

練習中に相手選手の足を踏んでしまい、足首を内側に捻ってしまった。

足首の外側が腫れ、内側のスジにも痛みが出ていた。

応急処置で腫れはグッと治り、なんとか歩行出来るようになった。

明後日から、とても大事な試合がある為、それまでになんとか走れるまで回復したい。

インターネットで検索。

捻挫治療の症例があったので問い合わせてみる。

予約枠がたまたまあり、来院に繋がった。

治療内容と経過

患部に炎症反応があり触れるだけでも痛みを訴えた。

そのため炎症反応に関係する背中を調べ反応があったことから、手にあるツボへ刺鍼し20分弱休んで頂いた。

その間に患部の外側を診ると、一見治った様に見えていた患部に若干の腫れが見つかり足首の動きを制限していた。

この制限を取り除くために足首の動きに関係する膝下の外側にあるツボへ鍼を行い、足首の外側の痛みが薄くなったことを確認して鍼を抜く。

足首の内側の腱に腫れがあり、その腱の伸長に関わる膝にあるツボへ鍼を行い緩んだことを確認して抜鍼。

この時点で20分経過していたので最初に刺鍼した鍼も抜き、立ち上がって歩行動作を確認した。

右足を床に着くと直ぐに引き上げたくなる仕草があったため調べると、捻挫した右足のヒラメ筋に強い緊張があった。

その緊張を緩めるため左側のふくらはぎに鍼を行い、緊張が緩んだのを確認して抜鍼。

再度、歩行動作を確認。

足の外側にある筋肉は伸長しやすいのに対して、内側の筋肉は伸長しずらく床に着くことを嫌っている様に見えた。

足の内側にある筋肉群を伸ばしやすくするために、背中にあるツボへ刺鍼し緩んだことを確認して抜鍼。

歩行動作を確認すると普通に歩けるレベルまで回復していた。

腰回りの伸長も心配でだったので前屈動作で確認すると、案の定太ももの裏側(ハムストリング)に硬さが残っていた。

試合でしゃがむ動作が多いことから、腰にある太ももの裏側の筋肉を緩める鍼を行い緩んだことを確認して抜鍼。

歩行・しゃがみの両動作が自然に行えていることを確認して今回の治療は終了した。

同時に治療した症状

歩行バランス

使用した主なツボ

後谿、上玉陽、捻挫内側、築賓、飛陽、T9(1.5)、腰眼

治療技術

脊柱編、四肢編、連動思考編、五体躍動編

考察

患部自体は応急処置がよく、腫れがやや退いていた。

しかしその状態でも、捻挫受傷の衝撃で動作不良を起こしていた筋肉が6つも存在していた。

力学的エネルギーの動きを診る整動鍼では、これら動作不良を起こしている筋肉も見逃さない。

捻った足首だけではなく、衝撃のクッションとなったヒラメ筋や内転筋群、腰、背中の問題を発見。

それらの問題を解決することで自然な歩行動作を取り戻し、翌日の移動も問題なく行え試合を欠場することは無かった。