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■患者■
30代・男性

■来院■
2017年10月

■症状と来院理由■
子供の運動会で父兄参加種目に出場。

綱を引く動作で立ち上がれなくなる程の腰痛を発症。

しばらく腰を摩って休んでいる内に立ち上がれるようには成った。

もも上げが出来ず、普通に靴下を履くことが出来ないため靴ベラで引き上げた。

コルセットを巻いていないと痛みで腰が立たず外出ができない。

直ぐに治したいと治療院を探していたら、奥様の友人が当院へ通っていた。

その友人からの紹介で来院に繋がった。

■治療内容と経過■

【初回】触診する限りでは腰よりも背中の張りが強く出ていた。

背筋を伸ばす事で痛みが出ていることから、背中の筋肉を緩める事に集中した。

背中の3箇所に硬い部分を見つけ、それらを緩めるために足にあるツボへそれぞれ鍼を行い緩んだことを確認。

また、上半身を倒し始める動作で痛みが出ることから、上半身を倒す動作の改善のため手にあるツボへ鍼を行い動作が改善し痛みが無くなったこと確認。

さらに、靴下を履く動作(もも上げ)の改善のため、腰と足の動きに関係する足の甲と背中にあるツボへ鍼を行い、座った姿勢からもも上げを行なって頂き改善したことを確認。

立ち上がって状態を確認して頂くと身体を後ろへ反らす動作(後屈)が不安とのこと。

この時点で6本の鍼を行なっていることから、刺激量を考慮して翌日続きの治療をさせて頂く事になり終了した。

【2回目】1日経っての状態を確認すると、前日残した後屈動作に加え右側へ身体を倒す(側屈)動作も不安とのこと。

腰と腰椎の状態を確認し、後屈と側屈に関係する箇所が硬く成っていることから膝周囲にあるツボへ鍼を行い動作を確認。

後屈と側屈の動作が可能になった。

腰の痛みがあった右側の足に体重をかけると腰の奥の方に痛みが感じられるとのこと。

手とスネ、ふくらはぎにあるツボへそれぞれ動作を確認しながら鍼を行なった。

片足で立っても腰の奥の方にあった痛みを感じなく成ったことを確認して、今回の治療は終了した。

■同時に治療した症状■
背中、殿部の張り

■使用した主なツボ■
【初回】陽輔、玖路、光明、後谿、中腰、T11(2.5)

【2回目】委中、玉陽、腰腿点②、豊隆、地機

■考察■
日頃の運動不足から背筋が弱っているところに綱を引くという、背筋に負荷がかかる運動を行なったために発症した腰痛でした。

交通事故などでもそうですが体の外から襲ってくる衝撃は、逃げ場を無くして背中や背骨に集まりやすいです。

その衝撃から身体の大事な部分を守るために筋肉が硬くなり、それが原因で動作不良を起こし痛みに繋がっていました。

動作不良の原因となっていた筋肉を緩めることで日常動作が直ぐに回復した症例でした。