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テニス肘
■患者■

50代・女性

■来院■

2018年2月

■症状と来院理由■

2ヶ月前から右肘の痛みがあり、接骨院へ通院していた。

以前はその接骨院で左肘の痛みを治して頂いた事もあった。

しかし、今回は電気治療とマッサージでは右肘の痛みは治らなかった。

腕を曲げた状態から伸ばしたり、目の前にある物を手を伸ばして取り上げようとすると肘に痛みが走る。

原因を自分で探っていたところ、肩甲骨の外側で下の部分に触れると痛みがあった。

通院していた時に「テニス肘ですね」と接骨院の先生から言われていた。

以前、はり治療を受けたことがあったので、「テニス肘」「はり治療」と検索してみたところ、当院のホームページに行き当たり予約、通院に繋がった。

■治療内容と経過■

触診してみると、手首から肩甲骨まで筋緊張が4箇所見つかった。

肘は一般的なテニス肘の親指側(外側上顆)だけではなく、小指側(内側上顆)にも痛みがあった。

先ずは前腕と上腕に存在する筋緊張を緩めるため、背中にある肘の動作に関係するツボへ鍼を行なった。

肘の動きが軽くなり腕を伸ばしてもそれほど痛みを訴えることは無くなった。

続いて痛みを生み出す手首の背屈動作を改善するため、肩先にあるツボへ鍼を行なった。

手首の背屈動作が楽になり、手首の痛みと肘の痛みは改善された。

右腕の重い感覚を訴えられたため、調べると腰とお尻の筋緊張もあり腕を上げる動作を邪魔していることがわかった。

その腰とお尻の筋緊張を緩めるため、手の甲にあるツボへ鍼を行い緩んだことを確認して抜鍼した。

すると軽々と腕を伸ばし挙上の動作もスムーズになった。

接骨院で言われた「ストレートネック」が気になるとの事で、首を調べると足首の動作に関係する首の部位に筋緊張が見つかった。

昔、足首を内反捻挫したことがあるとの事でした。

その緊張を緩めるために足首に鍼を行い、首が緩んだことを確認して抜鍼した。

立ち上がって頂き動作確認を行い、ご本人が訴えられていた症状が全て改善されていたので、今回の治療は終了した。

■同時に治療した症状■

肩甲骨外側下部の痛み、手首の痛み、腰と臀部の筋緊張、内反捻挫の後遺症(首)

■使用した主なツボ■

T6(2.5)、T2(2.5)、巨骨、威霊、大鐘

■治療技術■

脊柱編、五体躍動編

■考察■

肘の症状と聞くと、どうしても肘周囲にだけ原因を求めたがるものです。

今回の治療を丁寧に見返すと、先ず足首の捻挫の後遺症を避けるように右側に重心が偏っていました。

そしてその偏りが背中へ筋緊張を生み、さらに肘や手首の動作の連動に関係する筋肉に筋緊張を派生したことが判りました。

痛みが出ている部位ばかりに気を取られていたら、全く原因に気が付けなかったと思います。

整動鍼の治療指針である全体観察で原因を特定し、少ない手数で改善出来た症例でした。