腰痛の症例:季節性腰痛

■患者:40代の男性

■来院:2016年6月

■症状:季節性の腰痛。湿度が上がり関節の動きが鈍くなり発症。昨年初診で来院している。毎年この時期に発症していて整形外科受診で「腰椎が変形して神経を圧迫している」と診断されたとの事。右臀部から足先にかけ外側に痺れが出ている。動作確認で後屈・回旋で痛みが再現される。

■治療内容と経過:整動鍼を行う。初回、主訴の後屈・回旋の治療のためフクラハギに2本置鍼を行う。また昨年は気にならなかった猫背が気になり本人に伝え、右手に3本同じく置鍼を行った。7月に家族旅行があるためそれまでに完治したいとの希望で連日通院。2日目、後屈・回旋は回復したが、その事で初回気にならなかった前屈と以前から続いている痺れに治療が移行。股関節の可動域に左右差があり調整。痺れが軽減した。3日目、初日からの治療を継続。痺れを感じなくなる。4日目、臀部と足の外側のツッパリを訴え臀部の筋緊張と股関節の調整を行い完治。念のため旅行後に来院頂くも旅疲のみで今回の腰の治療は終了。

■同時に治療した症状:骨盤の歪み、猫背

■使用した主なツボ:玉天・玉人・飛陽・築賓・豊隆・後谿・内谷・外谷・養老

■考察:今回は根本原因が骨盤と腰椎の歪みと胸椎上部の過後弯にあると、動作確認の段階で原因がハッキリしていた。骨盤の歪みが股関節の可動域を制限し、神経を圧迫しているから痺れが出ていた。また、股関節の可動域制限が膝、足首の動きを制限し足の外側の筋緊張を生んでいた。骨盤の歪みが腰椎に伝わり、胸椎上部にまで至り猫背にも成っていた。それに梅雨時期の湿度が手伝っていた。動きと歪みを調整する事で流れが良くなり、関節に湿気が溜まらず痛みが改善出来たのである。季節性の腰痛も原因がハッキリすると即効改善出来るのである。