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■患者■

40代・女性

■来院■

2018年1月

■症状と来院理由■

新年明けから新しく配送業の仕事を始めた。

1週目から腰に違和感を感じ始める。

荷物を両腕で持ち上げ、腰をグッと前に入れる動作で痛みが出る。

以前アウトドアスポーツにハマっていた時にぎっくり腰を経験。

その時の記憶が蘇り動けなくなる前にどうにかしたいと知人に相談。

その際に当院を紹介され、そのまま来院に繋がった。

■治療内容と経過■

動作確認を行うと、身体を横へ倒す(側屈)動作と、足を揃えて腰を突き出す動作で痛みが再現された。

側屈の動作不良に関係する背中と足を確認すると、どちらにも筋緊張がみられた。

膝の外側に鍼を行い、足の筋緊張が取れたのを確認して抜鍼。

側屈動作を行なって頂くとスンナリと側屈が行えるようになった。

腰をグッと入れる動作が改善されていなかったので調べると、右側の臀部の筋肉の硬さと首の付け根の硬さがみつかった。

関連するそれらの硬さを緩めるため、背中にあるツボへ刺鍼し臀部が緩んだことを確認して抜鍼。

動きがスムーズになり痛みの感度が下がったが、反対側の腰と臀部に痛みが移っていた。

調べると腰と臀部、連動している筋肉に緊張があった。

それらの筋緊張を緩めるため、手の甲にあるツボへ刺鍼し、腰と臀部が緩んだことを確認して抜鍼。

さらに動きがスムーズになったが、肩の方に違和感を訴えるようになった。

調べると体幹のバランスを維持するための筋肉に緊張があった。

その筋肉の緊張を緩めるため、脛にあるツボへ鍼を行い確認して頂くと、緊張が無くなり問題なく身体を動かすことが出来るようになっていた。

症状が軽度であったことと、筋緊張が他には見当たらなかったため、今回の治療は以上で終了した。

■同時に治療した症状■

首こり、肩こり、重心のバランス

■使用した主なツボ■

玉陽、T1(1.5)、精霊、光明

■治療技術■

脊柱編、五体躍動編

■考察■

仕事を始める前から少し運動不足気味だった。

そのため、配送の荷物を上げ下げすることで古傷の腰痛を発症していた。

少し話を掘り下げると、左回旋気味に身体の捻れがあった。

そのため、荷物の上げ下げの際に身体の捻れによって腰にロックがかかり、痛みを発症していた。

そのロックをかけてしまう捻れを改善。

さらに、重心を右足の内側に置く癖があり右側へ身体を倒すことが出来ないでいた。

右足の外側と左足に体重が乗りやすい様に身体を調整することで、重心バランスが整い動作がスムーズになり痛みを発症しない身体へ変化したのだった。

日頃から動きに得手不得手を作らず、バランスよく動作が可能になる様に生活することが大切であることを学べた症例でした。