首こり(5):足下の冷えから始まった首こり

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足下の冷えから始まった首こり
患者

50代・女性

来院

2018年1月

症状と来院理由

仕事中に息苦しさを感じるまで首こりが酷くなった。

その日は急に気温が下がり、最低気温は1桁に。

職場はフロアが広く、利用者のために26度位に保たれている。

ご本人も急に冷え込んで足下から登って来た感じがするとの訴え。

以前から当院への通院歴があり、インターネットからの予約で今回の通院に繋がった。

治療内容と経過

首の詰まりを主訴に訴えていたが、全体を診るとご本人が説明されていた冷えから来ていると思われる腰殿部の硬さが見つかった。

足首の硬さもあったため足の甲にあるツボへ鍼を行い、しっかり腰殿部と足首が緩むまで10分置いた。

10分後、鍼を抜き足首の硬さを確認すると、先ほどまでとは違って柔らかくなっていた。

合わせて首のこり・詰まりを確認すると来院時に比べて楽になったが、左側の胸鎖乳突筋の張りが強くまだ息苦しさが残っていた。

この張りを緩めるために関連する手のツボへ鍼を行い、張りが緩んだことを確認して抜鍼。

胸鎖乳突筋が緩み息苦しさが無くなって来てはいるが、まだ肩から首にかけての張りが気になるとの事で肩こりと関係する殿部を触診すると左右両方に酷いこりがみつかった。

この両側のこりを緩めるため、背中にあるツボへ鍼を行い5分置いた。

5分後、殿部のこりを確認すると、しっかり緩んでいた。

それを合図に抜鍼し肩から首へかけての張りを確認すると、その張りは無くなっていた。

数分お話をして、首の詰まりや張りが再発しない事、息苦しさが無くなった事を確認して今回の治療は終了した。

同時に治療した症状

両足首の緊張、腰の張り、殿部の緊張

使用した主なツボ

大腰、中腰、合谷、T1(1.5)

治療技術

腹背編、連動思考編、五体躍動編

考察

今回の症状は「足下から入ってくる冷え」が足腰を硬くしてしまったことが原因でした。

冷えて硬くなった足腰を緩める事で、血の循環を良くして登っていたモノを足下まで通すといった治療を行いました。

機能性下着の重ねばきを日常的に行ってしまって、肝心な自家発熱が出来なくなっていました。

今回の症状についての私の見解。

実は、「冷えのぼせ」という症状、あまり耳馴染みがないようです。

冬の寒い時期に注意していただきたい症状なんです。

一番の原因は「環境」。

暖房の効いている部屋など、気をつけていただきたいことがあります。

それは「暖かい空気は天井方向へ移動する」ということです。

これは経験があるのではないでしょうか。

暖かい空気がお部屋の上へたまり、足元には冷えた空気が取り残される。

その様な環境下では頭上ばかりが温められ、足元はキンキンに冷やされます。

人間の健康状態を表す言葉に「頭寒足熱」というものがあります。

言葉通り、「相対的に頭は足より冷えていて、相対的に足は頭より暖かい」ということです。

もう一度復習してみましょう。

暖房の効いている部屋は頭上が暖かく、足元が冷えているケースが多い!

人間の健康状態の反対なんです。

手間かもしれませんが、「サーキュレーター」などを利用していただき、お部屋の温度を均一にするようにしてください。

また、お家の中と外の寒暖差も注意です!

寒暖差が8度以上あると「寒暖差アレルギー」を発症することがあります。

実は、私もその1人です。

花粉症に似た鼻つまり、クシャミ、冷え性、浮腫みといった症状が出やすいです。

注意いただきたいことがあります。

「服装」です!

機能性下着に頼りすぎていませんか?

重ね着も含め、体質に合っていない寒さ対策を目にします。

「自家発熱のすすめ!」

間違った重ね着は、自分で体温を作り出す力を奪ってしまいます。

おすすめは「登山グッズ」です。

高価ではありますが、安易に手に入る機能性下着とは雲泥の差があります。

登山は命に関わる危険があったりします。

なるべく軽装で体温を維持するといったコンセプトの機能があります。

温めるだけでは体は守れません。

はり治療では、機能を忘れていた筋肉の感覚を思い出させることは出来ても、患者様が置かれている環境は変えられません。

あなたが暮らしている環境を少しの手間で、健康的な環境に変えてみませんか?

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