口内炎:生活習慣病?

■患者■
10代・男性

■来院■
2017年8月

■症状と来院理由■
患者様は夏休みで気が緩み、夜更かしと偏った食生活も影響してか、右奥の歯茎に口内炎が出来ていた。

肩の治療2回目の姉に付き添って来ていたことをキッカケに、患者様の祖母からのお願いで治療を行うことになった。

■治療内容と経過■
口内炎が出来たことに気が付いてから1週間が経っているという話。

奥歯の横という場所柄、噛み砕き細かくなった食べ物が当たって痛い。

3日前からは普通に話していても痛みを感じることが増えてきていると患者様の祖母からお話があった。

小学6年生で鍼治療が初体験の怖さもあってか、「痛くない!痛くない!」と治療を拒んでいたが、姉が素直に治療を受けているのを見て腹をくくってベットに座ってくれました。

私:「口内炎って、自然にできる場合と歯で噛んじゃってできる場合があるけどどっちかな?」

患者様:「噛んだ記憶なくて、自然に出来たと思う。」

私:「それだと、本当に少ない本数で治療出来ると思うから背中診せてもらうね。」

背中を触診していくと、案の定2箇所に圧痛を訴えた。

私:「先ずは時間をかけて様子をみたいこの圧痛の原因に鍼するよ。」

左手を預かり、手の甲の外側へ鍼を行い圧痛があった箇所を触診。

私:「どうかな?」

患者様:「さっきみたいな痛み無い!」

私:「では、ここの上にあった、もう1つの圧痛の原因に鍼するよ!今日はそれで終わり!」

右手を預かり、手首に鍼を行い圧痛があった箇所を触診。

私:「さて、ここもどうかな?」

患者様:「無い!嘘みたい!無いよ!」

私:「背中の圧痛が無くなったから、口内炎も痛くないでしょう?」

患者様:「本当だ!痛み無くなってる!先生、婆ちゃんの腰もお願い!診てよ!」

あれ程嫌がっていた鍼治療でしたが結果がよく虜になった様子。

この子の祖母が通っている事を忘れる程でした。

通って頂いている患者様から経過は良好とお聞きし、今回の治療は終了しました。

■同時に治療した症状■
今回は無し

■使用した主なツボ■
養老・後谿

■考察■
自然に出来たかどうかを問診したのは、噛み合わせの問題があるかどうかを確認したかったからです。

もし、噛み合わせの問題があった場合は両側に位置する『咬筋』の筋力バランスも関わってくるからです。

今回は生活習慣の乱れから発症しているケースでした。

ジュースにアイスクリーム、夜更かしが効いたのと、お婆ちゃんからの話でビタミンB群不足が原因になったと思われます。

身体は正直で、歯茎と炎症を示す箇所に反応が出ていました。

その子のお婆ちゃんの話では、治療後からは21時には寝ているとのことでした。

痛みの症状(その他の症状)について詳しくはこちら

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