腰痛(34):0~10°の動きで現れる痛み

患者
40代・男性

来院
2018年9月

症状と来院理由
椅子から立ち上がる際に腰に痛みを感じるようになった。

5年前にヘルニアのレーザー治療を受けていたこともあって心配になった。

今回も整形外科を受診したが原因はわからなかった。

インターネットで調べたところ当院の症例を発見、原因を求め来院した。

施術内容と経過
症状の性質を確認するため、立った姿勢から腰を反らしてもらうと腰に痛みが出現した。

触診を行うと、こうした腰痛に特有の筋緊張が背中にみつかった。

背中の筋緊張を緩めるため手にあるツボへ鍼を行うと、身体を反らす動作が楽になった。

ベットから立ち上がる際、腰に違和感を感じたため調べると、膝の内側に腰を伸ばす動作に支障をきたす筋緊張があった。

この筋緊張を緩めるため肩にあるツボへ鍼を行うと、ベットからスッと立ち上がれるようになった。

症状が出現しなくなったことから今回の施術は終了した。

同時に施術した症状
なし

使用した主なツボ
後谿、巨峻

施術技術
脊柱編、連動思考編

まとめ
実は、椅子から立ち上がる動作には微妙に腰を反らす瞬間がある。

そのことに着目して立った姿勢(立位)からゆっくり腰を反らしていただくと、立位0度から約10度くらい腰を反らす間に痛みが出現していた。

これはよく耳にする「仙腸関節痛」に酷似している症状。

しかし、実際には痛みを感じていた箇所には原因はなく、背中の筋緊張によって微妙に腰とお尻を繋いでいる軸がずらされることで発症していた症状だった。

その他腰痛の症例に関してはこちらのページ ⇒腰痛の症例集

痛みの症状(その他の症状)について詳しくはこちら

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