腰痛(35):生理中の尾骨痛と腰の重だるさ

患者

30代・女性

来院

2018年9月

症状と来院理由

生理の期間に入り腰の重だるさが出ていた。

仕事を休むことが出来ず我慢していたら、尾骨に痛みが広がってきた。

生理期間は明けたのだが、腰の重だるさがおさまらなかった。

職場の先輩のすすめで当院へ来院した。

施術内容と経過

左仙腸関節から腰へかけて筋肉の緊張がみられた。そのため身体を反らす動作が出来なくなっていた。

先ずは左仙腸関節の筋緊張を緩めるため背中のツボへ鍼を行った。その結果、座る姿勢が楽になった。

次に、腰の下の方に残っていた筋緊張をスネにあるツボを選び刺鍼したところ、腰がスッキリし重だるさを感じなくなった。

この時点では身体を十分に反らすことが出来ていなかったため、下腹部の硬さに注目した。月経痛と関連が深いと判断、足首のツボで調整を行ったところ改善した。

腰の重だるさ、尾骨痛が感じられなくなり、身体を十分に反らすことも出来るようになったことから、今回の施術は終了した。

使用した主なツボ

T1(1.5)、上巨虚、漏谷

施術技術

腹背編、五体躍動編、身心和合編

まとめ

この患者様は月経痛が重い時と軽い時がある。

来院時は重い方だった。下腹の張り(筋緊張)を庇うように仕事を行っていたことが症状の悪化を招いたと思われる。

踏ん張っていたお尻と腰の筋緊張に早く気がつき、緩めることが出来たことで早期改善出来た症例だった。

その他腰痛の症例についてはこちら ⇒腰痛の症例集

はりきゅうルーム恵眞道