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耳鳴り(3)

■患者■
40代男性

■来院■
2017年6月

■症状と来院理由■
昨年末から立ち仕事中心から大幅に座り仕事に変わった。その頃から耳鳴りが始まり、耳鼻科では「左耳やや難聴」という診断名が着くほど。
耳鼻科の他に、整体や鍼灸へ通ったが効果は無し。
インターネットで検索したところ、当院の耳鳴り治療の症例を発見。
具体的な治療方法に効果が期待出来るかもと思い、来院に至った。

■治療内容と経過■
耳鳴り、難聴以外にも首こり、肩こりが酷く寝苦しい時もあるとのこと。
全身の筋緊張を触診で確認したところ、「首」「肩」「背中」が酷かった。
耳周辺の血流が悪い事が分かり、ここが原因で耳鳴りが起こっている可能性が高い。
耳鳴りの治療は通院回数が長くなる事も説明し治療に入った。

【初回】患者様へ説明し、耳に1番近い首こりの症状から治療を行う。
首回りの触診で2箇所、原因を見つけそこの筋緊張を緩める箇所へ鍼を行う。

首の筋緊張が緩み、ストレート気味だった首が柔らかくなり自然な湾曲を取り戻した。

首を動かしての感想は「軽いです。肩こりも楽になった気がします。ただ、首を振ると少し痛みがありますね。」と。

背中が丸い姿勢が原因で首の回旋の動きが制限されていた。

仙骨を立てた座り方へ姿勢を誘導して、もう一度トライ。

「あぁ、ずいぶんと楽です。」

2回目の治療時に首こりが戻っていなかったら、背筋を伸ばせる様に治療していくと治療方針を伝えて初回の治療は終了した。

【2回目】来院時に首こり・肩こりがだいぶ解消されている事を確認。
「日中の耳鳴りは殆どなく、夜気温が下がったり天候が崩れた時に出るくらいだった」とのこと。
首こり、肩こりの再発防止と、背中を丸くさせていた筋緊張を解消するため脛へ鍼を行う。
患者様の両腕を万歳する様に私が引き背中のストレッチを行う。
「背中、何ともありません。」
腰掛け直して頂くと、「背筋伸ばしても楽です。」とのこと。
首を動かしてみて頂き、問題ない事を確認して2回目の治療を終えた。

【3回目】「耳鳴りが気にならなくなり、少しお酒を飲んでみた。」とのこと。
以前の気になっていた頃と比べて、ほとんど気にならなかったそうだ。
今回も継続して耳周囲の血流改善と背筋を伸ばし易くする治療を行い3回目の治療を終えた。

【4回目】前回同様にお酒を飲んでみたが症状が出ず、今回の治療で一旦中止して様子をみて再発する事があれば相談して頂くことになり治療は終了した。

 

■同時に治療した症状■
首こり・肩こり・難聴・めまい

■使用した主なツボ■
僕参・足太陽・足三里・陽陵泉・玉陽

■考察■
今回は仕事で座り姿勢が長くなり背中が丸くなった事から始まっていた。パソコン作業で目を凝らすため、どうしても顎を突き出す様な姿勢になっていた。そのためストレートネック気味になり、首の回旋動作に制限がかかっていた。それと同時に首周囲の血流が悪くなって耳鳴りを引き起こしていた。その証拠に、アルコールを摂取しても症状の再現が無くなった。頭、首、肩を支えるためのスパイラル・ラインと、ラテラル・ライン上の筋緊張を緩める事で改善した症例でした。