膝痛の症例:腫れあがって熱まであります

■患者■
80代の女性

■来院■
2016年11月

■症状■
バス旅行から帰って来たら右膝が腫れあがり痛くて夜眠ることも出来ない。整形外科で注射してもらうも痛みと熱がひかず問い合わせの電話を頂き診せて頂くことに。

■治療内容と経過■
痛みの箇所と状態を問診し、患部から触診させて頂く。左膝と比べてシワが無くなるほどパンパンに腫れあがっていた。熱感も強く、注射の後の内出血もあった。
先ずは体のバランスを診るために背骨を触診。頚椎と胸椎の一部に捻じれがあった。左手と右足首に1本ずつ刺鍼。5分ほど置鍼を行い患部を触診。「あらぁ、噓みたい!シワシワだがね!」
患部の腫れがひき、熱感も無くなる。腫れがひいたことで動作が出来る様に。他に痛い箇所がないか動いて頂く。「先生、右膝の裏が痛い」診てみると外側ハムストリングス上に痛みがある事が分かった。
さらに触診していくと、右骨盤直上の腰部・太もも裏側の中央に同じ位の圧痛点があった。太ももの裏とハムストリングスに刺鍼。また5分ほど置鍼を行い抜鍼。立ち上がって頂き院内を歩いて頂く。「噓みたいだがね。注射打って何時間経っても腫れがひかんかった。先生とこ何分おった?これ夢かね?」
以前にも同じ様な症状で困った事があるとの事で、月に一度は診せて頂けるようにお願いして今回の治療は終了した。

■同時に治療した症状■
右腰方形筋の痛み・大腿後面中央の圧痛・外側下部ハムストリングスの動作時痛

■使用した主なツボ■
足太陽・後谿・殷門・外眼裏

■考察■
お話を聞いていると、日常的に腰を気にしてベルトを巻いているとのこと。バス旅行の移動中も巻いていた。過度に固定を行なうと通常動作を制限してしまうため思わぬ箇所に負担がかかってしまう。今回は右膝にそれが集中してしまったようだ。締めあげた関係で右側の腰・股関節に動作不良が生じ、膝を屈曲する度に内側へ引かれていたと想像出来る。そのため関節の外側が狭窄し炎症を起こしたのだろう。整動鍼だから行えた急性期の炎症治療だった。