肘痛(4):長時間のしゃがみこみから…

・患者

40代・男性

 

・来院

2018年10月

 

・症状と来院理由

社員研修の実技で、長時間しゃがみこんだ姿勢で作業を行った。

その後、立ち上がろうとした際に右肘に痛みが走った。

肘を伸ばすと肘の尖った部分から内側へかけて痛みが出現する。

休み明けに右手をどうしても使わなければならない仕事があり、以前腰痛で通っていた当院に相談があり施術することとなった。

 

・施術内容と経過

長時間しゃがんだ姿勢で作業をしていたことから、下半身を疑って触診を行うと腰とふくらはぎに筋緊張があった。

この緊張を緩めるため腿と腰にあるツボへそれぞれ鍼を行うと、身体を上下に伸ばしやすくなり肘の痛みも軽くなった。

それでも肘を伸ばす際、内側に痛みが出現することから調べると、背中に筋緊張がみつかった。

その筋緊張を緩めるため背骨の傍にあるツボへ鍼を行うと、肘がスッと伸ばせて痛みは出現しなくなった。

症状が消えたことが確認できたので、今回の施術は終了した。

 

・使用した主なツボ

殷門、腸鳴、T2(0.5)

 

・施術技術

四肢編、連動思考編、身心和合編

 

・まとめ

重機の取り扱い研修だったとのこと。

講師を務める立場で、常にしゃがんだ状態で重機を抱えていたことが今回の症状を生んだ原因でした。

重たい重機を抱えるため、複数に渡る身体の軸で踏ん張っていたことで思いもよらない箇所に筋緊張が出来ていました。

痛みの箇所だけに注目せず、時間を遡って原因となった動きを割り出せたことで早期の解決に繋がった症例でした。

痛みの症状(その他の症状)について詳しくはこちら

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