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大腿骨骨折の後遺症

■患者■
60代女性

■来院■
2017年6月

■症状と来院理由■
年始に転倒し右足大腿骨を骨折してしまう。2度の手術を受けリハビリを行なっているが、外歩きが不安と、当院へ来院中の患者様へ相談。整動鍼治療が動作改善に適しているとアドバイスを受け来院にいたった。

右足の痛みのためか、歩幅も狭く引きずって来院。曲げ伸ばしが不自由で、1度(当院の)椅子に座ると足を踏ん張って立ち上がる自信が無いとの事で治療用の昇降ベットで問診を行う程の症状。

伸ばす際の痛みと、常にある重だるさをなんとかして欲しいとのこと。

■治療内容と経過■
痛みがある右足を触診させて頂くと、術後という事もあり筋力が左足と比べて弱く、その部分だけの筋緊張が痛みを発症しているわけでは無い事が分かった。

座っている姿勢から、右足と左肩が共に引き合っている様に見えそのまま背中も触診させて頂き、肩甲骨と背骨の隙間に左右差があることも分かった。

左肩のコリ、痛みを確認すると「分からない」との返答。

仰向けに寝て頂き、日本刀を鞘から抜く様な動作で左腕を右脇から頭の左側へ上げて頂き確認すると「痛いです…」とのこと。

左肩と右太ももに痛みが出ていた。

そこを確認し、足の脛に順次鍼を刺し確認のため同じ動作をして頂く。

患者様:「痛くないです」

立ち上がって頂き歩いて頂くと。

患者様:「軽くて歩き易いです!」

リハビリの日程の間に来院頂く約束を頂き現在継続治療を行わせて頂いています。

■同時に治療した症状■
左肩周囲の筋緊張

■使用した主なツボ■
足三里・陽陵泉・玉陽

■考察■
ボルト固定が必要な程の骨折。2度の手術を終えボルトを取り出したが、長い期間普通に歩けていなかった事から筋肉が硬くなり足が伸ばせない状況にあった。リハビリの遅れもあり、不安な気持ちが姿勢に表れて左肩が身体の内側へ巻き込んだ状態だった。アナトミートレインのファンクション・ライン上に筋緊張が表れている事から、歩行や投球動作といった運動に影響が出やすく、今回は正にその典型的な症例であった。