腱鞘炎の症例:握ると肘まで痛いんです

■ 患者 ■
30代の女性

■ 来院 ■
2016年11月

■ 症状 ■
手首を曲げたり、指を曲げ握る動作で腕の内側が肘にかけて痛む。

■治療内容と経過■
・指を曲げる動作(屈曲)で症状を確認。指を曲げる時に働く屈筋群に強い張りがあり、手首から尺骨肘頭へ痛みが出る。
・動作を確認しつつ背骨の動き、周囲の筋肉の緊張を確認。
・首、肩のこりと背中に過度の緊張が確認できた。
・手指の動きに関係する背中と、背中を中心に緊張している筋肉を緩めるツボへ順次確認を行いながら刺鍼。
・置鍼中に指を10回ほど曲げて頂き動きが楽になったのを確認して抜鍼。「えっ!?嘘っ!?痛くない!」
・首、肩のこりと背中の張りの確認。「軽い‼︎」
・再発防止の軽運動を指導して今回の治療は終了。

■同時に治療した症状■
肘周辺の痛み・肩こり・腰背部痛

■使用した主なツボ■
T5(1)・合谷・曲池・膝陽関・曲泉

■ 考察 ■
手首・肘を内に曲げ、片側の腕で重たい荷物を持たなければならない仕事のため指を曲げる為に働く屈筋群が異常な張りを訴えていた。その姿勢を長時間維持するため、首・肩・背中も同様に強い張りがあった。そのため仕事以外で同様に手首を曲げたり、指を曲げようとすると筋緊張から屈曲制限が生まれ痛みを発症。この制限をひい起こしている筋群を緩めることで症状を緩和、治癒へと導いた。肩関節から肘・手首に及ぶ内外旋のストレッチを指導し再発防止を促した。