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患者

30代・男性

来院

2018年8月

症状と来院理由

2日前から左側の腰に痛みを感じている。

職場のスタッフや家族のケアのお陰で回復の兆しがみえてきていた。

しかし、腰掛けた状態で背中を丸めながら足を引く、いわゆる靴下を履く動作で股関節に痛みが残ってしまった。

ご自身でのケアでは難しいと判断し、当院へ相談が入り治療に繋がった。

治療内容と経過

腰痛の主訴ではあったが、触診を行うと股関節とお尻の痛みであったことが分かった。

背中を丸める動作も絡んでいたことから、背中を調べると背中から腰へ移る部分に反応があり鍼を行なった。

反応が薄くなり、背中を丸める動作も回復して来てはいたが、肝心の股関節の痛みは変わっていなかった。

続いて、身体を前へ曲げたり起こしたりする動作に関係するお尻の筋肉を調べてみる。

すると、腰に最も近い部分と、股関節に近い部分3箇所に圧痛を訴えた。

これらを動作の「アンカー」と断定し、アンカーを作っている筋緊張を緩めるため、腰と足の甲、背中にそれぞれ鍼を行いながら動作の確認を行なった。

腰の鍼で、身体を前へ曲げたり起こしたりする動作が楽になった。

足の甲の鍼で、股関節の動作が楽になった。

背中の鍼で、お尻全体にあった引っかかりが楽になった。

全体を通して動作を確認すると、痛みを感じていた動作が楽になったとのことで、今回の治療は終了した。

同時に治療した症状

肩こり、ふくらはぎの張り

使用した主なツボ

T12(0.5)、腸鳴、大腰、T1(1.5)

治療技術

連動思考編、五体躍動編、 腹背編、身心和合編

まとめ

前屈みの動作を「腰を曲げる」と思っている方が多いのではないでしょうか。

実は前屈みの動作に、「股関節」や「お尻の筋肉」が深く関わっています。

腰が曲がっていく動作よりも先に、実は股関節とお尻の筋力で前屈みは始まっています。

今回の腰痛がセルフケアでは完治しなかったのは、そこがツボでした。

お尻の筋緊張を緩めて可動域を広げ、足に踏ん張る力を伝えられるようにする。

そうすることで、上半身に安定感が生まれ、その結果腰痛は解消したのでした。

その他の腰痛治療についてはこちら ⇒ 腰痛の症例