Pocket

逆子治療:交通事故にあったからでは無いのですが…

■患者■
30代の女性

■来院■
2016年12月

■症状と来院理由■
師走に入り交通量が増え、気を付けていたのにも関わらず、信号待ちで停車中後ろから追突された。と、とても心配になる電話が…。事故受傷治療は整形外科と接骨院で行なっている。当院では奥様のお腹の中にいる赤ちゃんについての相談でご来院でした。奥様本人はいたって受傷の影響はないという感じでした。整形では首・背中・腰に受傷と言われたとの事。それとは別で産婦人科で「逆子です」と言われたそうで、出産予定日が2ヶ月後ということもあり、藁をもすがる気持ちで来院されたとのことでした。

■治療内容と経過■
●初鍼●
事故の治療は接骨院へ預けるという事をお互いに約束とし、逆子の治療に注力させて頂く流れになりました。このご婦人、触診してみると右側の肩と背中の筋緊張が強い。右上部からと下腹部から子宮を圧迫している感じ。右手・右肘・両膝周囲と足首近くに鍼を行い肩の筋緊張がとれたのを確認し抜鍼。肩と背中の筋緊張が解れ、お腹の張りも感じる事なく非常に楽だとのこと。今回はここまでとし、年末営業最終日に予約を頂き終了。

●2鍼目●
前回からの変化を聞いてみたが、本人は肩と背中が楽になった事くらいしか実感がないとのこと。年内は産婦人科へ通院する事が無く逆子の確認を行う事は出来ない。先日と同じ様に肩と背中を触診させて頂き鍼治療を行わせて頂き年末の挨拶をして終了した。

●3鍼目●
私が確認を行う前に受付から「先生、赤ちゃんひっくり返っていたって!」と引き継ぎが。ご本人に再度伺うと、「年始直ぐの診察で医師から戻っていると診察結果を聞かされました。鍼で治るものなんですね。不思議。で、どうしましょうか?」「せっかく来院頂いたので肩こりの治療しましょう!」という流れになり肩こりの治療を行い、逆子の治療はそれと共に終了した。

■同時に治療した症状■
肩こり・背中と腰の張り

■使用した主なツボ■
合谷・曲池・足三里・陽陵泉・三陰交

■考察■
鍼での逆子治療で大事ことは母胎腹部の筋緊張。自然な膨らみ・丸みを保つ事で内部の環境が正常に働きます。これは妊娠中以外の婦人科系の悩みでも同じ事が言えます。腹部の筋緊張が子宮以外にも胃や腸を圧迫する事で、冷え性をはじめとする不定愁訴を引き起こします。内臓が収まるべき定位置にあれば、体内の流れが正常に保てるのです。