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逆子(骨盤位)治療(2):主人が玄関で倒れて…

■患者■
30代の女性

■来院■
2017年1月

■症状■
会社の新年会に参加していた主人が帰宅。玄関から何かが倒れた様なもの凄い大きな音が聞こえて来たため慌てて向かうと頭から血を流している主人が…。救急車を呼び病院へ。主人は無事だったが、翌朝冷静になって自分のお腹を見るとお腹の右側が膨れ上がっていた。産婦人科で診察を受けたところ「逆子です…」と言われる。その時点で出産予定日の1ヶ月半前位。当院の治療症例に自分と同じ位の月齢での逆子治療の記事があったことからご相談。

■治療内容と経過■
【初回】一般的に逆子治療は8ヶ月位までという説明をさせて頂き、今治療を行っても治るかどうかは分からないことをご了解頂き行うことになった。

肩こりもあるということだったので肩を触診し、お腹の張り具合を予測し鍼治療を行った。

左手と左肘に1本ずつ刺鍼しては肩こりを確認し、しっかりと緩んだことを確認して抜鍼。

次に背中から腰を触診し、左の背中・腰の張りを確認して再度鍼治療を行った。

左膝の下に2本と内側のアキレス腱付近に1本、足の甲に1本刺鍼。

背中の緊張が充分に緩んだことを確認して抜鍼。

その場で赤ちゃんが動いたということは確認出来なかったが、肩こりと腰・背中の張りが緩んだことをお互いに確認して今回の治療は終了。

翌日産婦人科で検診との事でその結果を次回お伝え頂くことを約束し次回のご予約を頂いた。

【2回目】来院して直ぐに「逆子が治っていた」との嬉しいお知らせを頂いた。お知らせを電話でしてキャンセルするつもりだったが、肩こりがあったので報告と一緒に治療をお願いしたかったので来院したとのこと。

肩・背中・腰を触診させて頂くと、背中・腰の張りが無く右側に凸していたお腹も綺麗に丸くなっていた。

肩こりを確認して左手・左肘・内側のアキレス腱付近・足の甲へ合計4本刺鍼を行い、肩が充分に緩んだことを確認し抜鍼。

お互いに肩が柔らかくなったことを確認して治療を終了した。

■同時に治療した症状■
肩こり・背中・腰の張り

■使用した主なツボ■
合谷・曲池・足三里・陽陵泉・三陰交・太衝

■考察■
酔ったご主人が玄関で倒れ、頭から流血というあまりにもショッキングな出来事で精神的なショックを受けたことから起きてしまったと考えてもよいでしょう。妊娠期はどの時期をとってみても大事で、精神的な負荷は避けたいものである。とはいえ、今回は不慮の事故。今回の一件で、ご主人には赤ちゃんが生まれてからもお酒の量は減らして頂かなければならないでしょうね。肩こりの状態から、お腹の左半分の環境が窮屈になっていることが想像できた。大きな音に驚き咄嗟に身体を捻ったのだろう。赤ちゃんの頭が下腹部から右側へ押しやられたであろうことも想像出来た。左上腹部から順に下腹部まで緩める治療を行い赤ちゃんが正常な位置で収まる環境は整えさせて頂いた。無事に戻ってくれたことに感謝。このまま無事に出産を迎えて欲しいと願っています。