右手のしびれ

シビレの症例:右手の痺れ

患者:40代の男性

来院:2016年7月

症状:もともと首こりが酷く、昔から右手にかけての痺れがあった。最近通勤で乗っているバイクの運転中でも痺れが出るようになり整形外科に通院。レントゲン撮影ではこれといった原因が見つからなかった。仕事中の荷物の積み下ろし、PC作業でも発症。牽引治療と痛みどめでは治らず3ヶ月通院したところでセカンドオピニオンで来院。

治療内容と経過:整動鍼を行う。お話を聞くにつれ、ヘルメットを被って特定の姿勢をとった時、特に痺れることが分かった。最近ではPC作業中でも痺れが出るという事で、バイクの運転・お仕事中の姿勢・PC作業中の姿勢が似ていることが分かり原因が頚椎の捻じれからきているのではと推測。レントゲン写真をお持ちになられていたので拝見すると、頚椎の下部と胸椎の上部の棘突起が右側へ捻られているのが見て取れた。日常の姿勢が既に頚椎を左へ回旋させているのだ。そこへ前傾姿勢を加えることで痺れが発症していることが分かった。頚椎の捻じれを正常の位置へ戻す治療を鍼で行っている。初診時は骨盤のズレも酷く13本鍼をしたが、頚椎の症状だけになってきたので最近では右手へ3本の鍼で治療を行っている。治療後の状態は良好で現在も治療は毎週継続中である。

同時に治療した症状:骨盤の歪み

使用した主なツボ:水泉・大鐘・項強・僕蔘・六谷・魚際・列缼・内谷・外谷・養老・後谿・六谿・光明(現在は六谷・内谷・外谷の3つ)

考察:小学生の時に受けた交通事故の影響で足首が内反気味になっている。その歪みから骨盤も歪み、背骨へ影響を及ぼしていた。内反は小さく気付きにくいものだったが、それが毎日・毎月・毎年と月日を重ねることで現在の頚椎の症状に繋がっている。なるべくインソールで内反は制限させ、運動時にはキネシオテープで固定して頂く様にお願いしている。それを行っていただいていることもあり、骨盤の歪みが解消され現在は頚椎の治療に専念出来ている。

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