足を開きづらくさせる腰の痛み
年齢・性別
50代・女性
来院時期・頻度・通院回数
2019年5月・通院回数1回
症状
美容室で同じ姿勢のまま3時間座っていた。
カットが終わり立ち上がる瞬間、腰に痛みを感じた。
介護の仕事に携わっているため、介助のたびに腰に痛みを感じる。
腰を後ろへ反らす(後屈)・横に倒す(側屈)・左へ捻る(回旋)の動作で痛みは出現する。
施術と経過
左回旋がおこないにくいことが、足を開く動作(開脚)をおこないにくくさせていた。
調べると、臀部に筋緊張がみつかり、それを弛めるため手の甲にあるツボへ鍼をおこなった。
すると、腰を左側へ回旋させる動作が楽になり開脚ができるようになった。
続いて、後ろへ反らす動作に関係する筋肉を調べていくと、腰に緊張がみつかった。
その筋緊張を弛めるため、臀部にあるツボへ鍼をおこなうと身体を反らす動作が軽くなり痛みを感じなくなっていた。
後屈・側屈・回旋・開脚のいずれの動作でも痛みが出現しなくなったため、今回の施術は終了した。
使用した主なツボ
まとめ
仕事柄、猫背ぎみだったこともあり、3時間背中を伸ばされた姿勢は腰と臀部に強い負荷をかけてしまっていた。
猫背など、背中が丸くなりやすい人は「前傾姿勢」の仕事が多い傾向にある。
そういった人が背中を伸ばすとは、身体を後ろへ反らす動作とも置き換えることができる。
もともと日常的に身体を反らす動作をおこなっていなかった人が、長時間背中を伸ばされていたことをきっかけに、腰の痛みを出現させていた症例だった。