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頚腕症候群の症例:首の痛み

■患者:60代の男性

■来院:2016年9月

■症状:「先生ごめん!またやってしまった…」長距離移動中にうたた寝してしまう。首を回旋・屈曲・側屈させた状態で2時間寝てしまい捻挫様の痛みが続いている。屈曲・伸展・右回旋・左側屈でそれぞれ痛みが発現。と同時に後頭部に違和感があるとのこと。

■治療内容と経過:触診後、1番捻じれが酷い頚椎から調整をかけていく。片足に4本刺鍼後5分ほど置鍼。首の筋肉の緊張がとれたことを確認し抜鍼。手に3本刺鍼。置鍼の状態で首を後屈して頂く。「先生、痛くないわぁ!」確認してから抜鍼。続いて首を側屈。「痛い!先生、痛いわぁ!」足に2本刺鍼。「うそぉ!痛くない!」うつ伏せになって頂き背中と腰を触診。よほど変な寝方だったのかこしが反っていたので仕上げで仙骨と胸椎上部の調整。手に4本、足に3本刺鍼。円背が収まるのを確認し腰を確認。反り腰が優しい湾曲に戻ってくる。私:「最近お腹ゆるくないですか?」患者様:「そういえば下痢までいかないけどゆるいわぁ…」背中の筋緊張が腸に刺激を与えていた。私:「ここの筋肉が緩んだから、今夜はお酒飲んでも大丈夫だと思いますよ」患者様:「おおきに!」仰向けで首を触診させて頂くと1箇所だけ気になる頚椎があり、最後に座って1本手に刺鍼。私:「自由に首を動かして頂いてもいいですよ」患者様:「嘘みたいによう回りますわぁ。横や後ろに倒してもイタ無い!」充分に効果が出ていたので次週経過を診せて頂く約束をして治療は終了した。

■同時に治療した症状:猫背・反り腰

■使用した主なツボ:水泉・大鐘・項強・僕蔘・足太陽・列缼・内谷・外谷・養老・六谿・陽輔・懸鐘・玖路・膝陽関

■考察:同じ姿勢を長時間に渡ってとっていると骨格の体勢を維持するために周囲の筋肉が緊張してくる。緊張しっぱなしの筋肉は硬くなってくるので骨格が元の体勢に戻ろうとした瞬間に強い引きとなって引き合う筋肉を痛めてしまう。今回は特に不安定な状態でうたた寝していたため筋緊張が非常に強かった。