首こり(2):食事が喉を通らなくなる程の首こり

患者

40代・男性

来院

2017年12月

症状と来院理由

もともとストレートネックと言われていて首のコリは感じていた。

2ヶ月前に寝違えてから、下を向く動作の途中で強い張りを感じる様になった。

整体に通ってもその場では良いが帰宅すると戻るの繰り返し。

市販の湿布を購入して貼ってみたが効果は無かった。

ロキソニンでコリをごまかし仕事を行なっていた。

しかし、コリが治ることはなく、そのうち食事が喉を通らなくなり困っていた。

首こりで別の治療を探していたところ、インターネットで当院を発見。

首こりの症例もあったことから連絡頂き、来院に繋がった。

治療内容と経過

下向き動作の反対である上向き(後屈)動作で首の詰まり感が出ることも分かった。

首の動作に関わる肩先のツボへ刺鍼、肩と首のコリが柔らいだ事を確認して抜鍼。

首の動作がスムーズになったが、肩こりが目立ってきたとの訴え。

肩こりに影響しそうな筋緊張を探すと、背中に2箇所見つかった。

それぞれに鍼を行い肩こりが和らいだ事を確認。

首を動かして頂くと、左へ倒す(側屈)と右側の首に張りが出ることが分かった。

この張りに関係する肩甲骨の外縁にあるツボを調べると反応があり、そこへ刺鍼。

抜鍼後に首を倒して頂くと動きがスムーズになり張りは無くなっていた。

治療が終わり立ち上がって頂くと、姿勢が左に傾いている様に見えた。

体重を片足ずつ乗せてもらうと、右足に乗せた時に股関節に違和感を感じていた。

股関節と背中を確認すると、片足に体重を乗せた時に違和感を生む筋緊張があった。

これら背中と股関節の筋緊張を緩めるため手の甲にあるツボへ刺鍼。

股関節を触診すると柔らかくなっていたので抜鍼。

もう一度立ち上がって頂くと右足にも体重が乗せやすくなり、傾いていた身体をまっすぐ起こすことが出来るようになった。

より首こり、肩こりが軽くなったということで、今回の治療は終了した。

同時に治療した症状

左へ偏り気味の重心バランス

使用した主なツボ

巨骨、T2(2.5)、T4(2.5)、八陵、精霊

治療技術

連動思考編、五体躍動編

考察

事務仕事が多く、背中を丸くした姿勢で1日の大半を過ごしているとのこと。

パソコン作業で首こり、肩こりは有名な話。

それと今回は左側へ重心を置く癖が大きく関わっていた。

治療後にお話頂いただけでも、座って足を組む癖、運転中に左側の肘掛にもたれる癖と、日頃から左重心の生活を過ごしていたことが判明した。

だから首こり、肩こりが先だったのか、股関節の筋緊張が先だったのかは判別出来ないが、どちらも左重心で生活をしやすいように緊張を生み出していたのだった。

首こり・肩こりについて詳しくはこちら

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