肩こり(6):頭痛を誘発する程の肩こり

患者
50代・女性
来院
2017年9月
症状と来院理由
以前から肩こりに悩まされている。
看護の仕事に就いていることから、前傾姿勢や指先、腕を使い過ぎて重だるさを感じている。
肩こり・首こりが酷くなり偏頭痛も発症している。
マッサージやリフレクソロジー、鍼灸などいろいろ試してみているが3日と効果が持たない事に不満があった。
SNSで流れてきた治療ブログの「スポンジケーキの様に柔らかくなった」という内容に惹かれて予約に至った。
治療内容と経過
肩こりで気になるポイントを手で押さえて頂くと、3箇所に限定されることがわかった。
左右で比べると右側がいつも酷いという事もあり2箇所ポイントがあった。
その2箇所と連動する背骨付近4箇所を触診してみると、患者様が直ぐに違和感を訴えた。
その違和感を生んでいる背中にある原因箇所2つを指圧しながら、問題である肩こりのポイントを患者様に触って頂くと肩こりが無くなったとのこと。
この反応を根拠に原因箇所2つ、それぞれに鍼治療を行い肩こりが無くなっていることを実感して頂いた。
肩こりが無くなると首の方が気になってきたとのこと。
先ほど残していた1箇所が首に近い事から、先ほどと同様に連動する背骨付近2箇所を触診すると同じ様に違和感を訴えた。
原因箇所を腰に近い背中に見つけ鍼治療を行い首の違和感は取れた。
頭痛と腕の重だるさが気になるという事で、反応点を確認すると首に2箇所あった。
反応点と連動する手にある原因へ鍼治療をそれぞれ行うと、どちらも消えた。
動作の確認を行い肩こり、首の違和感、頭痛が無くなっている事から、今回の治療は終了した。
同時に治療した症状
頭痛、首こり
使用した主なツボ
T1(2.5)、T4(2.5)、T7(2.5)、項強、六谷
考察
ご本人も自覚されている前傾姿勢の機会が多いことが肩こりの原因となっていた。
その証拠に原因点は全て背中にあった。
前傾姿勢で作業を行なっている事から背中に動作不良が生まれ、首肩の連動が損なわれたため硬くなった筋肉を引き延ばす事で肩こりを感じていたのでした。
その他症例・解説はこちらから ⇒首こり・肩こりについて