咳のし過ぎで痛めた喉、背中

・患者

50代・女性

 

・来院

2018年6月

 

・症状と来院理由

数日前から咳込みがちで、喉と背中に痛みを抱えている。

内科を受診し、風邪症状と診断され解熱剤と咳止めを処方してもらう。

2日経っても改善されないことから、以前から通院している当院へ相談し治療に繋がった。

 

・治療内容と経過

喉の痛みに咳込みが関係してそうだったので、大椎というツボ周囲を触診した。

首筋から背中へかけ、酷いコリと張りがみつかった。

このコリと張りを弛めるため、お尻にあるツボへ鍼を行うと首筋が柔らかくなり呼吸がしやすくなっていた。

背中の痛みが残っていたため、背中を触診すると肩甲骨の内側に痛みを誘発する硬さがみつかった。

その硬さを弛めるため、足にあるツボへ鍼を行うと肩甲骨の内側にあった硬さがなくなり、自然と呼吸が深くなり背中の痛みを感じなくなった。

喉と背中が楽になったからか、肩の痛みが気になりはじめ動作をチェックすると外旋動作で痛みが出ることがわかった。

この動作に関係する筋肉を弛めるため、手の甲にあるツボへ鍼を行なった。

肩関節の外旋動作が楽になり痛みも感じなくなった。

喉と背中、肩の痛みを感じなくなったことから、今回の治療は終了した。

同時に治療した症状

背中の痛み、肩の痛み(肩関節外旋動作痛)

 

・使用した主なツボ

下髎、中椎、築賓、条口、威霊

 

・治療技術

五体躍動編、身心和合編

 

・まとめ

咳は全身運動と言われる位、身体中の色んな箇所の筋肉を使っています。

咳込む度に首を前後に振ることからも、背中やお尻の筋肉に影響が及んでいることは想像できるでしょう。

今回は数日経過していることもあり、手足にまで影響が及んでいました。

それら全てを見逃すことなく治療できたことで、早期の解決に繋がったのでした。

その後、粉塵アレルギーが原因であることが判明し、原因除去で再発することはなくなったそうです。

はりきゅうルーム恵眞道