『脳腸相関』という言葉をご存じでしょうか?
最近ではテレビなのでもよく話題に上るワードです。
脳と腸の関係は非常に大きくお互いが影響しあっているというものです。
そしてこれが『機能性ディスペプシア』の症状にも、大きく影響しています。
脳腸相関とは
『脳腸相関』は、脳と腸はお互いが情報を交換し、影響を与え合っているというものです。
脳がキャッチした不安やストレスによる刺激は、脳腸相関を通じて胃腸機能に影響を及ぼし、逆に、胃腸の具合が悪いと、その知覚異常がどのような状態かを脳腸相関を通じて、脳に伝達されます。
ストレスを脳腸相関によって消化管へ伝達された場合、一過性であれば病気にはなりませんが、ストレスが長引くと自律神経が崩れ、胃腸の不快症状として現れ、その後は全身の様々な所に影響が出ます。

このことからも、精神的なストレスは、自分自身が思っている以上に、深く身体の状態と結びついているということになります。
機能性ディスペプシアとうつ症状・不安障害
実は『機能性ディスペプシア』の方は、”うつ状態”や”不安障害”などと合併している方が非常に多くいらっしゃるのが特徴です。
ストレスが『機能性デイスペプシア』の原因となる。
そして『機能性デイスペプシア』が”うつ”や”不安”を増幅させている。
→→つまり、これが”負のループ”になります

胃の運動障害や内臓知覚過敏などの身体的要因と 、ストレスによって引き起こされる心理的な要因が お互いに影響し合い、病態が形成され症状が起こります。
脳腸相関からもわかるように、『機能性ディスペプシア』の方は 多くの方がうつや不安障害を合併され、負のロープにはまっているのが現状です。
心理的アプローチも大切
脳腸相関からもわかるように、ストレスつまり心理的要素と深くかかわっている『機能性ディスペプシア』。
これを寛解に向かわせるには、身体的要因と心理的要因の両方に働きかけることが大切です。
そのためには、はり施術で身体的要因に対し施術を行い、+心理的なアプローチを心の専門家に依頼することが大切と考えます。
そしてこの心の専門家の、カウンセリングや認知・行動療法などの、メンタルケアが必要不可欠と考えます。
また、ストレスや不安を感じやすい思考回路や行動パターンが根本にあると、一時的に症状が楽になっても再発をくり返してしまうということもあります。
別のブログ(第1回)でもお伝えしましたが、『機能性ディスペプシア』は心身症です。
心のケアも必須となり心の専門家(精神科医、公認心理士などのカウンセラー)への相談も同時におすすめします。
寛解を目指すために

『機能性ディスペプシア』には、人それぞれの状態に合わせた適切な療法や薬を選ぶとともに、ストレスをコントロールできるようにする、生活の見直しや考え方を変えることが大切です。
そのためには「こころ」と「カラダ」の両方向からアプローチすることが、根本の改善につながると考えています。
そしてさらにはご自身でも日常生活の中で、意識的に生活を変えていくことも大切です。
当院で寛解を目指すための大切な3本柱・・
①当院・・鍼で「からだ」の辛さを取り除く(自律神経調整)
②病院・・「こころ」のケアをすることで、思考から変えていく
③ご自身・・生活の見直し、日頃の行動(思考)を変えていく
この3つの”健康のサークル”で、『機能性ディスペプシア』の辛さからの寛解を目指しましょう。
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