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腿を持ち上げると出る背中の痛み

■患者■
30代・男性

■来院■
2017年9月

■症状と来院理由■
週の半ばから、背中から腰へかけて痛みが出現。

職業柄、中腰で作業を行う機会が多く常に首と背中のコリを感じていた。

鍼灸治療を受けていたが良い状態がなかなか継続出来ていなかった。

椅子に腰掛け靴下を履こうと足を持ち上げた際に嫌な痛みが背中を走ったため、腰痛治療で当院へ通っている知人の紹介で来院にいたった。

■治療内容と経過■
ベットに腰掛けて頂き腿上げのテストを行って頂くと、右側を上げる際に背中を反らせる動作がないと腿上げができない事が分かった。

背中を反らさずに再度腿上げを行って頂くと筋肉の張りからか痛みが再現された。

この張りを起こしている筋肉を緩めるために、背中に1本鍼を行った。

すると腿上げを行う際に痛み無く背中を反らせなくても上げられるようになった。

まだ左側の背中に張りがあるとの訴えから触診を行うと、首・腰に強い筋肉の張りがあったためそれを原因ととらえ、ふくらはぎに2本鍼を行なった。

首と腰の緊張が緩み、背中に感じていた張りは無くなった。

背中が楽になったことから首の違和感を感じるようになったとのこと。

動作の確認を行うと、首を捻る動作で反対側に筋肉の張りが出ている事がわかり、その筋肉の張りを緩める為に背中に1本鍼を行なった。

腰に違和感が残るという事で臀部を確認すると左側に筋緊張があったため、この緊張を緩める為に膝近くに1本鍼を行なった。

臀部の緊張が緩み腰の違和感が取れたとの事で、背中を伸ばしたり腰を捻ってみて頂き問題が無いことを確認して今回の治療は終了した。

■同時に治療した症状■
首の張り・腰痛

■使用した主なツボ■
T10(2.5)、飛陽、築賓、T6(2.5)、峡川

■考察■
首や背中のコリをごまかしながら、中腰で仕事を続けていたことから胸を張った姿勢で筋肉が凝り固まっていたという印象が強いです。

お話では中腰の姿勢が多いとの事でしたが詳しく動作を聞いていく内に、中腰から顔を前に向けた姿勢での作業が多い事が分かりました。

要するに胸を突き出した姿勢で長時間作業を行なっていたのである。

胸を突き出しているという事は、通常後弯していないといけない胸椎が前腕気味に押し出されていたということを物語っています。

この胸椎を引っ張っている硬くなった筋肉を緩めることで、自然な胸椎の湾曲を取り戻すことが出来、腿を持ち上げる動作や首を捻る動作が自然に行えるようになり、痛みが無くなったのでした。