頚腕症候群の症例:肩こり

■患者:40代の女性

■来院:2016年8月

■症状:肩こりの症状でご相談。数年前から感じる様になった。特に首を左側屈時に右腕にかけて張りが強い。右へ回旋する動作に前屈が軽く入る。頚椎・胸椎の移行部周辺が異常に硬い。最近は気にならない様になってきたが耳鳴りもある。触診後、頚椎の捻じれがある事を伝えると、「首にしこりがある」と言って箇所を指差して教えて頂いた。C3の椎骨が右に回旋し棘突起がしこりの様に触れた。

■治療内容と経過:首の可動域を確認して左側屈時に右腕にかけて強い張りが再現される事を確認。触診で頚椎と胸椎の歪みがハッキリと確認出来たので手足に鍼をさせていただく事に。数分置鍼させて頂き椎骨の位置がニュートラルになった事を確認して抜鍼。首の動きを確認頂き、まだしこりが気になるとの事で再度触診してC3の捻じれが確認出来たので1本だけ再度鍼をさせて頂き、しこりがなくなるのをご自身で確認頂き治療を終了した。お会計の際に「首がスッキリしました」と。今まで血行が相当悪かったのか、お顔の血色が良くなり来院時よりも若々しく見えた。

■同時に治療した症状:猫背・首のしこり(椎骨の捻じれ)・耳鳴り

■使用した主なツボ:水泉・大鐘・項強・僕蔘・六谷・列缼・内谷・外谷・養老・六谿

■考察:産後から体質が大幅に変化していた。体重の増加と、ここ数年の内に仕事への復帰が身体にも心にもストレスをためてしまった。ストレスがたまってくると身体自体が自身を守ろうとして首肩周囲の血流を少なくしてなるべく考えない様に、身体を休める様にする傾向になる。問診時にやたら眠たくなる、特に食後にと答えていたのが思い出される。子育てや家事と忙しい年齢でもあるので時間をみつけて休みを取っていただくことと、ホットタオルなどで患部を優しく温めて血流を少しでも良くして頂く事をお伝えした。あと、枕の影響でC3が捻じれている可能性があり、たまに枕無しで寝ると翌朝首が楽な事があるとのこと。右への回旋動作で前屈が少し入るのもC3の捻じれ、枕が影響している可能性がある。